孔子が老子に問道するために老子をお伺いした事がある。老子の門前でお礼を挙げる孔子に老子はいきなり孔子に世の中を散らかす張本人がすぐ孔子だとどなりを打つ。ぼやっとされた孔子が訳を問うと老子はこんなに聞き返した
"混濁していられた池を清くする方法は何だと思うか?" 孔子が"それなのじっと差し置けば自然に清らかになりますね"と答えた。 "世の中の理がまさにそうだ。人間が無為すれば自然は自ら本然に戻るはずなのにあなたは世の中が混濁していると言って仁義礼智なんかを標榜しながら世の中を有為で治めようと思った。これはまるで混濁している水を清くすると言いながら水中に跳びこんでむしろ水をもっと混濁しているようにすることと同じことではないか?" この言葉を聞いて退いた孔子の顔色があまりよさそうに見えなかったのか戸外に立って待った弟子が老子が果してどんな方であって問うと孔子は "私はただいま竜に会った"とつぶやくように答えたと言う。 |
|||||






